7/11《日歌》
7月11日(日)杉並公会堂大ホール13:30開演
東日本大震災10年メモリアルコンサート
■日歌
新実徳英『つぶてソング』より1.あなたはどこに 4.燃えあがろう 7.なぜ生きる 9.失うことは悲しい 10.夢があるのなら 12.重なり合う手と手 の6曲を歌います。
あれから10年の間幾度となくこの『つぶてソング』に出会ってきました。今回改めて楽譜の序文にある和合亮一さんの言葉を読み直しました。
【震災から3日後の3月16日から、余震と放射線の脅威を感じながら部屋にとじこもり、毎日のようにツイッターに詩を書き続けた。一人で詩を書き連ねながら、孤独の本質を知ったように思った。しだいに全国から私の詩を読み、ツイッターに届けられるメッセージの数が増えてきた。それらのあたたかい言葉のぬくもりに励まされて、そこにしがみつくようにして書いた。それらの詩篇を「詩の礫」と名付けた。眼の前の世界の全てはいったん瓦礫になってしまった。そこから言葉を拾い上げたいという思いや、ツイッターには140字という制限があり、そのような小さな空間に詩の破片を書き続けていることや、いろんな小さなメッセージが空から降ってくるように感じながら書いているということなどから、そう名付けた。~後略 2011年11月 和合亮一】 (音楽之友社『つぶてソング』序文より抜粋)
震災と津波で最愛の人との突然の別れ、故郷との別れ、大切なものを失い想像を絶する体験を乗り越え生き抜いてきた多くの人達が歩んだ10年を忘れてはいけない。
『逢へるなら魂にでもなりたしよ』・・幾度となく読み返す照井翠さんの句集『龍宮』より。つぶてソングと共に深く胸に刻まれる句集です。
当日は書道家である合唱団員さんの作品『つぶてソング』の書が
ホワイエに展示される予定です。
日歌合唱団は三善晃『三つの叙情』と新実徳英作曲/和合亮一詩『つぶてソング』の二作品を歌います。