合唱の魅力
2021年に予定されている演奏会の曲が昨年から次々スタートしています。ショスタコーヴィチ『森の歌』・ハイドン『天地創造』・カールジェンキンス『スターバトマーテル』・デュリュフレ『レクイエム』・三善晃『三つの叙情』。
初めて取り組む曲の初回はいつも期待と緊張でハラハラしますが、前夜までのギリギリな準備も楽しみのひとつ。その楽しみ方は十人十色。自宅で指揮者DVDを観たり、今回から初の試みであるYouTubeでのパート音取り。楽譜の下準備(カラフルなインデックスを付ける人、小節数や訳詞の書き込み、7/4とか9/8の小節に数字を書くとか、表紙カバーやフィルム張りetc..)。
先日(1/17)初回の三善晃『三つの叙情』は難易度の高い作品。ひと通り読んできてはいても自信のない私は、開始直前ピアニストのM先生にもみ手をしながらこっそりと「Mezzo!Mezzo!Mezzoパートの音をお願いしますぅ」と両手を合わせたところ、小声で「私もお願いがあるんです」と返され「はっ?なんですか?」「おねがい今日はピアノを聞かないで・・・」(ますますビビる~)。そしてこれまでのつたない力を振り絞り緊迫した3曲を終えました。『三つの叙情』は女声3声で織りなす精緻で独特な和音と超絶繊細な音楽性を感じます。合唱はそこに少しでも触れられる喜び。自分に足りないものがあるから続けていける。
デュリュフレも同じく初体験でまだほんの入り口に立ったばかり、それでもやはり時を経ても生き残る作品は、音に出した瞬間溢れんばかりの魅力で私たちを虜にしてしまうのだと、そういう力量があるのだと、だから自然と敬虔な気持ちで音楽と向き合わざるを得なくなる。合唱世界は奥が深く、今この状況下で取り組むことができることを感謝します。
コロナ禍におけるおんがくの共同作業場関連の音楽活動は、昨年6月から240日が経過しました。その間できうる限りの対策をした合唱練習と公演に於いてクラスターは一件も発生していません。そして団員の実力は確実に向上し続けているらしいという事。『外に失いしものを、内にて取り戻さん』私達の合唱活動が未来への橋渡しになるかどうかの瀬戸際でもあります。
各人の事情に応じて自宅練習もできるよう
パート練習用YouTube、DVD等準備中です
1月28日(木)18:15-20:00 新宿文化センター第1会議室
歌ったことのある皆さん お待ちしています!