ベルモンテ役 西山詩苑

2022年03月30日

この度4月2日《後宮からの誘拐》でベルモンテ役を演じることになりました、西山詩苑です。

ついに本番3日前となりました!!

私事ですが、この3月で大学院を修了しまして、4月からプロの声楽家として活動していく身となりましたが、その最初の公演がこの《後宮からの誘拐》です。今まで学んできたことを存分に発揮し、これから活動していくにあたっての良き第一歩となるよう稽古に励んでおります。

さて、今回演じるベルモンテはとても高い歌唱技術を必要とする役だと感じています。その大きな理由は歌うアリアの数が多いことです。ほかのよく上演されるモーツァルトのオペラ《魔笛》、《ドン・ジョヴァンニ》ではテノールのアリアは二曲、《コジ・ファン・トゥッテ》では三曲(だいたいの公演では一曲がカットされて二曲)が割り当てられていますが、この《後宮からの誘拐》では何と四曲も書かれているのです。この公演ではその中から二曲のアリアを歌います。

このオペラの最大の魅力とも言えるのは、やはりその音楽。モーツァルトの割と初期の作品でありながらも、上記の有名な彼のオペラに通ずるような、旋律や和声に見られるモーツァルトらしさとオスマントルコへの関心からくるエスニックな音楽を兼ね備えた華やかさが特徴です。

なかなか上演されないこの演目に挑戦できること、嬉しく思います!ラストスパートよろしくお願いいたします!

西山詩苑