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フランスの「レクイエム」の歴史を考える時、ベルリオーズ、フォーレ、デュリュフレの3人の作曲家のことを誰しも思い浮かべるだろう。ベルリオーズのレクイエムのスケールの巨大さ、激しさ、あそこまで凄まじいレクイエムが他にあるだろうか。デュリュフレのレクイエムは、第二次世界大戦の悲劇を二度と繰り返すまいという強い思いで書き上げたものではないだろうか。ベルリオーズとデュリュフレ、二人の作曲動機には、時代性がはっきりと見て取れる。幾多の不幸な歴史をみつめ、乗り切ろうとする作曲者の思いがそこにはある。

作曲時期としてはその二つのレクイエムの間に、フォーレのレクイエムは位置する。モーツァルトやヴェルディがそうであったように、フォーレの作曲のきっかけは友人や家族の死にある。フォーレのレクイエムは、近しい人の魂が神のもとで永遠であることを願って書かれたものである。作曲家の個人的感傷的思いの強い作品であるにもかかわらず、普遍的な愛情に満ち、さらに喜びに満ちた至福の作品になっている。そこには多くの作曲家たちの影響もみることができる。希な響きは、何度も精選され天国に向かう魂を見るが如くである。この作品を聴く限り、天国というところもそう悪くはなさそうである。

私はこれまで幾度となくこの作品の演奏にかかわってきた。しかし、この作品のもつ精錬された音色を聴く機会は稀であった。今回小河、玉山という二人の若き合唱指揮者のもと、フォーレのレクイエムを歌いたい合唱団員が集まった。この出会いは、私の合唱指揮者としてのキャリアの頂点にあるものと感じている。

小河、玉山両氏に感謝するとともに、このコンサートのために集まっていただいた100名の人々との深い思いを伝えるコンサートとなることを祈りたい。

2023年7月20日 郡司博


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かたい握手

2023年02月06日

2/5にカンマーザール立春コンサートで郡司博指揮・声楽アンサンブル(13名)によるフォーレ「レクイエム」(独唱:T.佐保佑弥・B.井口和彦)が演奏されました。お運び頂いたお客様有難うございました。演奏はいかがでしたでしょうか。8月のルネこだいら公演は小編成のオーケストラでの演奏となります。是非一緒に歌いませんか。

4月日程

2023年01月14日

フォーレの練習はこの春、3月開始です。4月の日程が決まりましたのでお知らせします。

楽譜

2023年01月11日

今回のフォーレ「レクイエム」は全音楽譜出版社の楽譜を使います。お馴染みの薄緑色の表紙です。巻頭の解説をまだ読んだことのない方は是非一度読んでみてください。音楽学者であり西洋音楽史の第一人者、オラショ研究でも知られる皆川達夫先生の解説がとても勉強になります。

聴いてみましょう

2023年01月02日

フォーレ『レクイエム』を聴いたことがないという人のために、また久しぶりに思い出してみたいという人のために動画をご紹介。

指揮 郡司博

2023年01月01日

フォーレ『レクイエム』の企画は8/26の夜公演ということで以前から決まっていましたが、具体的な内容(練習する団、曜日、会場、日程他)が未定のままでした。11月下旬そろそろ募集をと動き始めていた矢先、12/8から郡司先生の手術・入院・療養という事態になりました。「12月中には内容が決められるようにできるところまで進めておくように」との指示を受け、初回日程、指導者との連絡、そして会場取りは担当の方に手助けいただきながらなんとかフォーレの準備を進めました。(実はこれまでは団の起ち上げに関して自分ひとりで決断することはなかったのです。)手術が終わり数日後に無事集中治療室から生還した先生が、病室から本当に驚くほどか細い声で「フォーレの日程は決まったか」と電話をしてきたのです。これはもう、、なんと...

フォーレってどんな作曲家なの?という方の為に、フォーレについて解説している動画のご紹介です。とてもわかりやすくお話して下さっています。興味のある方はご覧ください。Youtube

東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業し現在、同大学院音楽研究科器楽専攻古楽研究分野バロック声楽修士課程2年次に在学中。

合唱団員募集

2022年12月30日

2022年12月からフォーレ『レクイエム』の団員募集が始まりました