「永訣の朝」練習後記

2024年05月05日

5月3日に国分寺市立いずみホールで開催された合唱音楽の森は無事に終了致しました。ご来場の皆様に心より感謝申し上げます。各合唱団の演奏はどれも内容が本当に素晴らしく、合唱音楽を堪能でき充実した一日を過ごしました。(演奏会の模様はこちら写真

■プログラム4番目 「永訣の朝」宮澤賢治作詩/鈴木憲夫作曲

「永訣の朝」を歌う会 練習後記

2024年1月から毎週水曜夜に立川のカンマーザール4階で練習を重ねてきました。これまでこの曲を歌ったことのあるメンバーは一人もおらず、全員まっさらの状態からスタート。本番の演奏は、小河先生のタクトと牧子先生の作品を深く理解したたとえようもない程美しく深く激しく響くピアノ、そしてエキストラの皆さんのお力により、私たち団員の想像以上に聴衆の心を揺さぶる演奏だったようです。とある団員さんから「練習の賜物」との言葉に同意!

【練習内容】

今回指揮者の小河佑樹さんに注目された方も多いと思いますが、先生の指導内容を思い出せる範囲で記しておきます。

わかりやすい音取り・音名読み・母音唱(ニホンジンナノニナゼムズカシイ)で発声の問題が劇的に変化!・拍数・パートソロ・レチタティーヴォ・フレーズ作り・厳格に要求される跳躍のある5連符3連符を正確に且つレガートで尚且つ日本語の抑揚をつけ歌いましょう(って!!)、強弱記号を守る、譜面に書いてある通りに歌う(我らもそうしたい)、言葉のまとまりがわかるように、音の運びと言葉の抑揚にちょうどよい塩梅を探る、激しく変化するテンポを頭と体におとし込む・暗い内容だが声は暗くしない健康的な声で伸びやかに倍音を鳴らすそうすれば心象が表現できるように書いてある。しっかり深いブレスをしてしっかり息を流してあげる、母音によっては口を横にひらきすぎない、音が低い、音が高い、間もなく臨終を迎えるトシ子にしては少し元気すぎる声。等々。

正直日本語を歌うことで、一語一語発声から言葉のさばき方から息の使い方やらなにからなにまでこれほど難しいと思わなかった。大反省大転換。

小河先生の練習は無駄なく進む。言語化が的確で指摘がわかりやすい。出来るかどうかは別としても、練習を重ねる度に全員の向く方向が同じになっていきました。決して高圧的ではないのですが、確固たる知見に基づいたロジックが明確な指摘は全員が納得。練習終盤では「もう見過ごせない時期が来た」という私たちをビビらせる言葉も使う。

一度できたからといっても容赦なく何度も何度も繰り返す練習のおかげで、本番では全員顔を上げて暗譜に近い状態になっていました。


そのような訓練だったので、聞く側で感じられる作品の感動的な詩や音楽を、実は味わう余裕もない細かい練習、そのひとつひとつを思い出し精一杯歌いました。お客様が涙が止まらなかった・感動したという言葉に、私たちは小河先生の言っていた事の真実を改めて感じています。

直前のリハーサルではいつものカンマーザールの響きと全く違うホールの響きに戸惑ったが、そこからひとりひとりがGP、本番で更に成長できた体感があるのではないでしょうか。

11月募集の段階では申込みがなんとゼロの為、企画がなくなるかもしれなかった「永訣の朝」ですが25人の勇気ある挑戦者(?)が集まりました。練習を通して全員がこの作品を愛し、小河先生との信頼関係を築くことができたと思います。団員と指導者を中心にピアノ伴奏の津上先生、ピアニスト牧子先生とエキストラの皆さんと全員一緒にこの作品をつくりあげることができた。それは本番舞台での15分間だけでなく、もっと大きくかけがえのない奇跡のような4カ月間の合唱経験が土台となっています。(以上は事務局の個人的見解です)

■次はジョン・ラター作曲「グローリア」です。水曜夜は引き続き小河先生(月曜玉山先生)のご指導です。ここからまた合唱を共に作り上げていきませんか?永訣の朝を歌わなかった方も是非。

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